会話情報学の研究推進プラン

一般論としては理論があって,その実装,実証へと進むのが科学的方法というものである.方法論の構成要素を,理論(theory),プラットフォーム(platform),理論に基づく計測(measurement)と分析(analysis),モデリング(model building),実装ないしは応用(application)とすれば,対象が会話の場合は,次の図のように進めることになるだろう.

会話特有の話題としてcontent productionを一つのボックスにしている.
ここで問題になるのは,まだ実装に参考になるほどcomputationalに詳細化された理論はないことだ.このような状況では,その危うさには目をつむり,仮説の集まりとしての理論をたてて先に進み,あとで,誤りを修正するという方法論によらざるを得ない.出発点の危うさを十分認識して,方法論のもつ利点と限界をよく注意して先に進めば,決して悪いものでないばかりか,現在の学問の発展状況下でできる最良の研究の進め方でもあり得る.アナリシス・バイ・シンセシスとも共通した考え方がある.
過去の研究から大胆に仮説をつくり,第一歩を踏み出す.過去の研究成果を貪欲に吸収し,その知見を反映させる.方法論のすべてのコンポーネントにはミクロには順序関係があり,無視できないが,マクロには同時に考えたい.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です